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『私の少女』

チョン・ジュリ『私の少女』をみた。DVやマイノリティへの偏見、外国人の奴隷労働や田舎の閉鎖性など、不条理さを舞台にしているが、男性支配に対する女性の連帯(シスターフッド)の映画のようにも思えるし、エンターテイメントな再生の物語だとおもう。

悪の描き方がとてもいい。DVというわかりやすい悪と、少女が行使するグレーの悪が警察による正義と鮮やかな対象をつくる。善意と悪意は限りなく同じものとして描かれる。

『私の少女』は効果的に「車」を使っていた。生活物資の運搬にも、逃避するたった一人の身体にも、移動する家族(家)にもなる。車はすごい発明だ。

以下はネタバレなのだが、ペ・ドゥナが演じる女性は元カノに「傷ついたら一人で逃げる」と言われている。少女のドヒは「連れて行って」と頼んだ母に捨てられている。ふたりの傷が最後のシーンで混ざりあうのが流れるように美しくて、涙がこぼれた。

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